JUN
TOMITA
TEXTILE STUDIOKYOTO, JAPAN

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織り2種 同時進行

2013/06/06

 今日現在 帯とラグの経糸が2台の機にかかっている。

 
一つは織り幅ギリギリの135cmで織るラグ。
縮絨すると115cm位になってしまうのだが。
両手をいっぱいにひろげてスキーシャトルを投げるのは
身長183cmの僕でもギリギリ限界の織り幅である。
H邸の注文のもので相棒がデザインしたものであるが私が織りを引き受ける。
ドビー機で8枚の綜絖を使用。
シンプルな二重の綾織りであるが単純だからこそ打ち込みの均一に気を使う。
 
 
 
その代わり帯の方を相棒に織ってもらう。
 
 
爽やかな青のとグレイの中に緑とピンクの縞を入れてみる。
さてどう仕上がるか?!
 
 

電動管巻き器 改造中

2013/06/03

 もう25年程使い込んでいる電動管巻き器なのだが

ブレが激しくなっていてアシスタントなどには不評であった。
 
ちょっと前に借りて使ってみたマルチの電動管巻き器が
すごく使い勝手のいいものだったので改造に挑戦。
見本は東京手織り機のもの。
 
昨日は八幡にあるコーナン Pro とホームセンタームサシに初めて行ってみる。
売り場面積の大きさに圧倒される。いろいろ物色した結果
一応必要と思えるものが手に入る。
東急ハンズで手に入れたものと合わせて改造スタート。
 
今回はベアリングなども使うので今までのアナログ的なものよりも
少し複雑な改造になる(しかしこれも結構アナログであるけれど)。
想像していたようにそれぞれの部品がうまく働いてくれることを確認。
あとは円錐形の2つにドリルで穴をあけるだけなのだが
センターをきっちりださなくてはいけないので
自分で持っている道具では無理。
木工用道具を持っているところに頼むしかないので今日はここまで。
なんとかできそうである。
 
 
ベアリングをもう一個買っておけばよかったかも、、。
 
 
 
 

試し染め

2013/05/29

 今日、ゴツゴツとした帆布に試し染めをしてみる。

 
今年で3回目になるという
東日本大震災復興支援
チャリティーアートカバンオークションが
この秋、京都と東京で開かれるという。
縁あって一澤信三郎帆布の生成りの鞄を預かった。
 
これにいろんな人たちが何らかの装飾を施し
オークションにかけて買ってもらい
復興支援につなげたいという趣旨らしい。
微力ながらこれも縁、なんらかの協力になればと引き受けた。
 
この一澤さんの帆布の鞄、とんでもなく頑丈である。
染織をする自分としてはこの帆布にとことんいろんな色を
染め重ねたいと思った。
毎日毎日色を染め重ね、そしてタワシで洗う。
日々の想いをこの帆布に染め重ね洗い落とす。
その積み重ねでどんなものに仕上がるか?
自分でもまだ先が見えないけれど、先が楽しみである。
 
「一日一染(いちにちいちぜん)」染め重ねる面白さがでればと願う。
 
 
 

 

経絣の着尺

2013/05/23

 昨年から週一日で京都市立芸術大学の

染織科のお手伝いに行っています。
 
4月から始まった3回生の前期の課題はきものを織る。
4回生の一人と3回生4人の5人が経絣を取り組み始めました。
 
縞の中に組み込んだ単純な絣もあれば
大柄の絵羽になるような絣まで様々。
各自細い絹糸を使っての着尺に初挑戦。
昨日から経絣の括りや染めが始まった。
なんとかうまく進んでいってくれるように祈るばかり、、。
 
自分の仕事としては帯の染めが始まった。
 
 
 

新たなデザインを

2013/05/21

 先日出来上がった帯2本は

青山 八木に送ったはいいけれど
あっという間にお嫁に行ってしまったらしい。
嬉しいような少し残念、心残りな感じ。
 
しかしそんな感傷的になっていても始まらないので
新たに染め始める。
 
5月に入ると家や工房の周りに咲くシャガの花。
毎年決まってこの時期に咲く清楚で優しいこの花がお気に入り。
いつも心を落ち着かせてくれるこの花のような色合いが
出せないものか毎年思いながらもそのままに、、。
今年はちょっと挑戦してみようかな?!
果たして出来るかな?
 
とりあえず爽やかな色合いにしようと考えています。
お楽しみに、、、。
 
 
 
 

帯二本

2013/05/17

 ゴールデンウィーク前から織り始めていた帯二本が

先日ようやく織りおわりました。
 
今回は初夏に向けて明るい色使いでやってみました。
青と淡いグレーの組み合わせ。
いい感じに織り上がり自分でも気に入りました。
 
いつもの砧打ちも先輩の新道さんから借りた布用の砧で。
やはりそれ専用のものは使い易く今まで使っていた
藁打ち用とは雲泥の差です。
 
この二本すでに青山 八木にいきました。
 
 
 
 
 
 

手抜きのススメ その2

2013/04/26

 

 

先に書いたブログで誤解があってはいけないので補足します。

「手抜き」をするということは決して質を落とすということではありません。
 
私が云っている「手抜き」とは無駄な労力を使わずに効率よく
一つ一つの行程を進めることです。しかしこの「手抜き」をするには
それぞれの行程をよく理解し熟知していなければ簡単にはできません。
そういう意味では、まず染織全体をしっかり理解する必要があります。
 
そしてそれを知った上でいかにいいものを効率よくつくることができるか
ということを常に考えることがとても大事です。
つまりは質のいい機械製品にどう対抗するかということにも
繋がることになります。
 
一つ一つの行程に自分がどうしたいか、何をしてやれば次にいい結果が
でてくるかを考えることの中に今までやってきたこととは違う方法が
見つかったりもします。
 
もうすぐ62歳になる私ですが未だにああでもないこうでもないと
日々考えながら仕事をしています。
そして、あれ〜ということがままあります。
なんで今までこれをしてこなかたのか?などという発見があります。
そしてその都度それに必要な道具が要れば自分で作ったり、頼んだりしています。
 
そんなことをしながら毎日仕事を楽しんでいます。
正直なところ最近は以前より染織していることが楽しくてしようがありません。
有り難いことです。
 
 
 
 
 
先日お伺いさせてもらった伊賀の陶芸家の工房の壁です。
久しぶりに土壁の美しさに感じ、思わずシャッターをきりました。
 
 
 
冨田潤
https://juntomita.com/wp
 
 

手抜きのススメ

2013/04/25

 以前書いた「染織は引き算」の中で書いた内容と矛盾するかも知れないが

私は絶えず手抜きを追求してきました。
 
染織をする上で基本動作はもちろん大変大事です。
それぞれの行程で次に繋がる作業をその行程を考えながら
作業することでよりスムーズに次の仕事に繋がっていきます。
そういう意味では学校などでは一般的に間違いのない正道なやり方を伝えます。
 
しかし、作業の方法や手順などに絶対的な正道はないのです。
そのときの条件や状況などによってまったく真逆な方法ということもあります。
 
染織をやり始めの人たちに時々見かける光景に、教えてもらった事に
とても忠実にそれを守り例えとんでもなく効率が悪いことでも
延々と忍耐強くまじめに取り組んでおられる場面があります。
そしてしんどい事でも忍耐強くすることがが染織をする人の美学のように
思われているように見える事があります。
 
もちろん細かい作業で忍耐を要求されることは多々あります。
しかしこのつらい作業をどうすれば楽にできるかを考えてみると
意外といくつも答えが出てくることがあります。
もっと楽に!もっと楽しく!作業することを考えてみたらいいのではと思います。
それをすることで新しい染織の道が見つかるかも知れません。
 
そういう意味で私は「手抜きのススメ」を推奨します。
そして楽しく織りに取り組めたらいいなと思います。
 
 
 
冨田潤
https://juntomita.com/wp
 
 
 

何故手織りなのか

2013/04/18

 

染織を始めた頃、何故手織りなのか?
何故手仕事なのか?と自問自答する日々が続きました。
 
しかしそれまでの人生で味わった事のない楽しさを
染織を勉強するなかに見つけ、そして自分の手を動かして
何かをつくるという行為に毎日興奮して過ごしました。
 
時々行った東寺や天神さんの市で見たり触ったりする昔の手織りの布には
初心者にも感じ取れる程の風合いや味わいなど工業製品にはない
やさしさがあることを手で感じました。そしていつかはこんな布を
織りたいと切に思いました。
 
しかしこれほど機械化が進んだ現代で手仕事をしてほんとうに
生き延びれるのだろうか?という疑問が絶えず私の頭の中に
居座っていました。時代に逆行するような手織りを続けて生きて
いけるのだろうか?ただ単に自分が好きだからこの仕事について
いいのだろうか?そんなことを問い続けながら結局は今日まで
この染織という仕事を続けてきました。
 
この現代において工業生産された布に素晴らしいものがたくさんあります。
それに対抗して手織りの布をつくるにはそれなりの存在価値が
ない限り続けることはできません。どうしたらいいのか。
どのような付加価値をもった布であればいいのか?
そのようなことを絶えず考えながら今日まできました。
果たして今までやってきたことが正しかったかどうか未だに
わかりませんが、なんとか今日まで続けて来れました。
 
私がこれまで一つだけ自分の肝に命じてきた事は例え手織りであろうと
最低限、工業生産された布と同等あるいはそれ以上の質のものをつくる!
ということでした。手作りということに甘えてはいけないと絶えず
自分に言い聞かせてきました。布が布としてその価値がないようなものは
たとえどれほど時間をかけて手間をかけて作り上げてもその存在価値は
ありません。最終の結果がすべてです。その途中を語る必要はありません。
 
ときどき耳にする言葉に「これは手作りで世界にひとつだけ」という
陳腐なコメントがあります。手作りがいい訳でも世界にひとつがいい訳
でもありません。例え大量生産されたものでも私が手に取った瞬間から
それは世界にひとつだけのものになります。そこになんの意味もありません。作り手は手作りということに甘えてはいけません。
 
こんな事を日々考えながら仕事をしています。
そしてさて私自身、手織りということに甘えていないだろうかと
頭を巡らしている今日この頃です。
 
 
 

染織は引き算

2013/04/16

 

 

先日、経糸を染め終わった段階ではとても満足するようなものになっていたので

緯糸を入れるのを楽しみにしていました。
しかしいざ緯糸を入れてみると自分が思っていた程の効果が
表れませんでした。少し残念。
 
 
 
 
そこで常々思っている「染織は引き算」を再確認させられました。
 
「よし、今度はこうしよう」と思い織りの設計を考える、
この頭の中で思い描いたものが完璧なものとします。
 
経糸、緯糸の素材を選びそれらに見合った筬(1センチ間に何本の経糸が入るかを決める)
を選ぶ。この時点から引き算が始まります。
その後、糸巻きから始まり大管巻き、整経、経巻き、染色など様々な行程を経て
ようやく織りにつながります。
 
しかし、そのそれぞれの行程で絶えず引き算をされるのが染織です。
次の行程にうまく繋げられて当たり前。
一つ一つの行程をちゃんとこなして如何に減点を少なくするかが
絶えず要求されます。
 
少しでもいい加減なことをすればてきめんに次の行程に支障をきたしてきます。
決して焼き物のような窯の中で炎がつくり出してくれた「窯変」などという現象は
染織の世界では起きません。一つ一つの積み重ねの結果が如実に織り上がった布に表れます。
 
そういう意味では今自分がやっていることが何を何の為にやっているのかを
自分で把握しておく必要があります。次の行程がスムーズに進む為には今何をしてやれば
いいのかを考えて作業することが必要です。
 
このように書くと何か面倒なことのように思えますが、要は自分のいいものをつくりたい
という熱意をどのように表現し、伝えるかを真摯に考えながら作業するということなのかな
と思います。
 
最近はそのようなことが楽しんでできるようになっている自分をみつけ
ちょっと嬉しくなっています。
 
 
 
 
 

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