JUN
TOMITA
TEXTILE STUDIOKYOTO, JAPAN

Blog
年: 2013年

一日一染 中間報告

2013/06/11

 先日お知らせしたように

第3回東日本大震災復興支援
チャリティーアートカバンオークション
の為の信三郎帆布の鞄に染め重ねる作業をしています。
 
まだまだ自分が思っている深みの色にはなっていません。
少しづつですが時間を費やして染め重ねようと思います。
 
 
 
欲張って2つの鞄に染めています。
1個は自分用にと思っていますがうまくいけば両方をチャリティーに、、。
 
 
また、報告します。
 
 

新たに帯2本

2013/06/10

 先日来から取り組んでいた帯2本がしあがりました。

やはり爽やかな青を基調にして淡いグレーの中に
ピンクの縞や緑の縞を入れた綺麗な色に挑戦です。
 
 
もう少しこの手の感じでやってみたいと思っています。
 
 
 
今日の午後に発送。明日には東京。
 

電動管巻き器が完成

2013/06/09

 先日、作業途中でストップしていた電動管巻き器を

きょうの午後に仕上げた。というか仕上げてもらった。
 
元々使っていた電動管巻き器を両サイドから押さえるようにしよう
と思いつき、やっつけ仕事でそこらにあった木を使って土台にする。
そこから実際どうしたら出来るのかを考え考えしてDIYなどで
必要と思える部品などを買い集める。
原理的にはそんなに難しいものではないと高をくくっていたのだが
いざ作業してみるとそれなりに精密さが必要と判り自分ができるところまでで中断。
 
今日はその最終作業をUNOU furniture workshop の宇納さんにお願いし
仕上げてもらう。丁寧に丁寧に円錐形の部品のセンターを出し、穴を開ける。
いくつもの部品のセンターを出しては穴をあけベアリングを埋め込んだり
留め金を打ち込んだり。とにかく丁寧に繊細に作業をしてもらう。
僕はただ横で眺めているだけ。そして小一時間程で思っていたように
出来上がり、うまく働いてくれるようになった。有り難い。
 
やはり餅は餅屋、帰りしなに宇納さんがぽろりと一言。
「もう少し最初にちゃんと設計しなくっちゃ」と云われました。
確かにこれが織り物であれば僕も同じことを云っただろうと思う。反省。
しかしその道の専門家は尊敬に値する、、。
 
 
 

織り2種 同時進行

2013/06/06

 今日現在 帯とラグの経糸が2台の機にかかっている。

 
一つは織り幅ギリギリの135cmで織るラグ。
縮絨すると115cm位になってしまうのだが。
両手をいっぱいにひろげてスキーシャトルを投げるのは
身長183cmの僕でもギリギリ限界の織り幅である。
H邸の注文のもので相棒がデザインしたものであるが私が織りを引き受ける。
ドビー機で8枚の綜絖を使用。
シンプルな二重の綾織りであるが単純だからこそ打ち込みの均一に気を使う。
 
 
 
その代わり帯の方を相棒に織ってもらう。
 
 
爽やかな青のとグレイの中に緑とピンクの縞を入れてみる。
さてどう仕上がるか?!
 
 

電動管巻き器 改造中

2013/06/03

 もう25年程使い込んでいる電動管巻き器なのだが

ブレが激しくなっていてアシスタントなどには不評であった。
 
ちょっと前に借りて使ってみたマルチの電動管巻き器が
すごく使い勝手のいいものだったので改造に挑戦。
見本は東京手織り機のもの。
 
昨日は八幡にあるコーナン Pro とホームセンタームサシに初めて行ってみる。
売り場面積の大きさに圧倒される。いろいろ物色した結果
一応必要と思えるものが手に入る。
東急ハンズで手に入れたものと合わせて改造スタート。
 
今回はベアリングなども使うので今までのアナログ的なものよりも
少し複雑な改造になる(しかしこれも結構アナログであるけれど)。
想像していたようにそれぞれの部品がうまく働いてくれることを確認。
あとは円錐形の2つにドリルで穴をあけるだけなのだが
センターをきっちりださなくてはいけないので
自分で持っている道具では無理。
木工用道具を持っているところに頼むしかないので今日はここまで。
なんとかできそうである。
 
 
ベアリングをもう一個買っておけばよかったかも、、。
 
 
 
 

試し染め

2013/05/29

 今日、ゴツゴツとした帆布に試し染めをしてみる。

 
今年で3回目になるという
東日本大震災復興支援
チャリティーアートカバンオークションが
この秋、京都と東京で開かれるという。
縁あって一澤信三郎帆布の生成りの鞄を預かった。
 
これにいろんな人たちが何らかの装飾を施し
オークションにかけて買ってもらい
復興支援につなげたいという趣旨らしい。
微力ながらこれも縁、なんらかの協力になればと引き受けた。
 
この一澤さんの帆布の鞄、とんでもなく頑丈である。
染織をする自分としてはこの帆布にとことんいろんな色を
染め重ねたいと思った。
毎日毎日色を染め重ね、そしてタワシで洗う。
日々の想いをこの帆布に染め重ね洗い落とす。
その積み重ねでどんなものに仕上がるか?
自分でもまだ先が見えないけれど、先が楽しみである。
 
「一日一染(いちにちいちぜん)」染め重ねる面白さがでればと願う。
 
 
 

 

経絣の着尺

2013/05/23

 昨年から週一日で京都市立芸術大学の

染織科のお手伝いに行っています。
 
4月から始まった3回生の前期の課題はきものを織る。
4回生の一人と3回生4人の5人が経絣を取り組み始めました。
 
縞の中に組み込んだ単純な絣もあれば
大柄の絵羽になるような絣まで様々。
各自細い絹糸を使っての着尺に初挑戦。
昨日から経絣の括りや染めが始まった。
なんとかうまく進んでいってくれるように祈るばかり、、。
 
自分の仕事としては帯の染めが始まった。
 
 
 

新たなデザインを

2013/05/21

 先日出来上がった帯2本は

青山 八木に送ったはいいけれど
あっという間にお嫁に行ってしまったらしい。
嬉しいような少し残念、心残りな感じ。
 
しかしそんな感傷的になっていても始まらないので
新たに染め始める。
 
5月に入ると家や工房の周りに咲くシャガの花。
毎年決まってこの時期に咲く清楚で優しいこの花がお気に入り。
いつも心を落ち着かせてくれるこの花のような色合いが
出せないものか毎年思いながらもそのままに、、。
今年はちょっと挑戦してみようかな?!
果たして出来るかな?
 
とりあえず爽やかな色合いにしようと考えています。
お楽しみに、、、。
 
 
 
 

帯二本

2013/05/17

 ゴールデンウィーク前から織り始めていた帯二本が

先日ようやく織りおわりました。
 
今回は初夏に向けて明るい色使いでやってみました。
青と淡いグレーの組み合わせ。
いい感じに織り上がり自分でも気に入りました。
 
いつもの砧打ちも先輩の新道さんから借りた布用の砧で。
やはりそれ専用のものは使い易く今まで使っていた
藁打ち用とは雲泥の差です。
 
この二本すでに青山 八木にいきました。
 
 
 
 
 
 

手抜きのススメ その2

2013/04/26

 

 

先に書いたブログで誤解があってはいけないので補足します。

「手抜き」をするということは決して質を落とすということではありません。
 
私が云っている「手抜き」とは無駄な労力を使わずに効率よく
一つ一つの行程を進めることです。しかしこの「手抜き」をするには
それぞれの行程をよく理解し熟知していなければ簡単にはできません。
そういう意味では、まず染織全体をしっかり理解する必要があります。
 
そしてそれを知った上でいかにいいものを効率よくつくることができるか
ということを常に考えることがとても大事です。
つまりは質のいい機械製品にどう対抗するかということにも
繋がることになります。
 
一つ一つの行程に自分がどうしたいか、何をしてやれば次にいい結果が
でてくるかを考えることの中に今までやってきたこととは違う方法が
見つかったりもします。
 
もうすぐ62歳になる私ですが未だにああでもないこうでもないと
日々考えながら仕事をしています。
そして、あれ〜ということがままあります。
なんで今までこれをしてこなかたのか?などという発見があります。
そしてその都度それに必要な道具が要れば自分で作ったり、頼んだりしています。
 
そんなことをしながら毎日仕事を楽しんでいます。
正直なところ最近は以前より染織していることが楽しくてしようがありません。
有り難いことです。
 
 
 
 
 
先日お伺いさせてもらった伊賀の陶芸家の工房の壁です。
久しぶりに土壁の美しさに感じ、思わずシャッターをきりました。
 
 
 
冨田潤
https://juntomita.com/wp
 
 

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